サービスエリアと閉塞感の話
こんにちは、
四月に入って温かい日が多くなりましたね。
花粉症なので外出は億劫ですが…。
この時期は、旅行会社やバスツアー業界などが賑わう時期でもあります。
予め行き先が決まっていたり、団体行動する事が苦手なのでそういった類いのサービスを利用した事はありませんが、個人で旅館を抑えたり綿密にスケジュールを組む手間を考えてみると、たまにはこういったサービスを利用しても良いかもしれません。
Twitterと連携していた筈なんですが、
何故か連携が無効になっていたのでスクリーンショットになります。
パスワード忘れました…ぐぬぬ…。
さて、今回は僕がTwitterでも度々呟いている
サービスエリア及びパーキングエリアの魅力を長々と書き連ねていきたいと思います。
(以下、SAとPA)
【目次】
1.SAとPAの違いとは?
先程も言いましたが、僕は旅行会社のツアーや企画モノを利用する事がありません。
なぜなら、魅力的なSAやPAを颯爽と通りすぎて、ホテルや様々な飲食店、ペット同伴が出来る巨大なSAにしか立ち寄らないからです。
個人で行く分には、どこに立ち寄ろうが何をしようが全て自由なので…。
後述しますが、SAやPAは大きさが全てじゃないんです…大手のバスツアーなどではSAをメインとしている企画もあるみたいで、そうじゃないんだッ!!と声を大にして言いたい。
ところで、最近話題になっている諏訪湖SAや海老名SAは、読んで字の如くサービスエリアの部類に入ります。
では、SAとPAの違いは何でしょうか?
とても分かりやすい文章がありました。
高速道路の休憩施設は、提供するサービスの内容、休憩施設相互の位置関係によりサービスエリア(SA)とパーキングエリア(PA)に区分しています。 一般的にはサービスエリアには休憩所、駐車場、トイレに加え売店、食堂、給油所などが備わっており、パーキングエリアには駐車場、トイレ、必要に応じ売店が備わっております。
※国土交通省のHPより引用しました。
簡潔にいえば、施設が充実しているものがサービスエリア、必要最低限のものが揃っている方がパーキングエリアになります。
が、しかし…この辺りの基準という物がかなり曖昧な様で、具体的にこういう物であるという定義はない様です。
小規模なPAだと、公衆電話+トイレ+自動販売機しか設置されていない所もあります。
あれ最高にCOOLですよね、カッコいい。
必要に応じて売店が備わっている、
という事ですので、PA→PA→SA→PA→PAなどと云う様に幾つかのパーキングエリアを経由して、その間に食堂やお土産店を備えたサービスエリアが存在することが多いです。
2.目的地であってはならない
昨今は、SAにビジネスホテルが隣接していたり、飼い主とペットが同伴して入場できるドッグランが備わっていたり…と、SAやPAの進化には目覚ましい物があります。
勿論、これ自体はとても素晴らしい事です。
しかし、本来SAやPAは休憩する為に立ち寄る物であって目的地ではありません。
時代の背景に合わせて進化せざるを得ない、
という状況下にある事は間違いありません。
ただ、そういった時代の移ろいに寂しさを感じるというか…、やはり高速道路ならではの地上とは隔絶された閉塞感(孤独感)を大切にして欲しい、と感じます。
自分は、SAやPA特有の寂しさと閉塞感が堪らなく好きで、運転出来る方に頼んで意味もなく高速道路に乗る事があります。(免許持ってない)
RPGでダンジョンのまさかっていうところに
売店と回復の泉があるあの感じだろう
かるかんタイムズ : 深夜のサービスエリアのワクワク感は異常より引用
まさに的を得たような回答です。
何もないほぼ一直線の無機質な道路の途中にポツンと点在する売店やトイレを見た時の安心感といったら…。
これが、深夜だと仮定してみて下さい。
きっと感じる筈です、
SAやPAの光は微々たる物かもしれませんが、
それを見付けた瞬間に「あぁ…自分以外にも、こんな時間帯に人がいるんだ」と。
秋頃の明け方、サービスエリアで吐く白い息には何か心に来るものがある
空気も乾いてて、「あー今日も天気良くなりそうだな」って感じの朝で
自販機にやっと入りだしたホットコーヒーがやけに美味かったり
人気の無い駐車場にはアイドリング休憩中の大型トラックが数台、それ以外は静か
かるかんタイムズ : 深夜のサービスエリアのワクワク感は異常より引用
僕は運転手の方がコーヒーや軽食を片手に、トイレ前に設置されている大きな周辺地図で現在位置を確かめている光景が好きです。
今から遠い所へ向かうワクワク感と、
せっかく立ち寄る事が出来たのにすぐに出発しなければならないと云う慌ただしさと名残惜しさが…もう…言葉では言い表せない…。
クリスマスに浮き足立つ街並みが好きな人や、台風の影響で忙しい学校内が好きな人には分かるかもしれませんが、
もうこの状況は2度と訪れないかもしれない
という刹那的な光景に心惹かれる物があるのかもしれませんね。
昨今は何処からでもアクセス出来たり、必要最低限以上の設備が存在することによって、その心地よい閉塞感や心細さが段々と失われつつあると感じています。寂しい。
なので、そういった利便性や規模に特価するのではなく、その地域特有の雰囲気や落ち着きに赴きを置いた既存のSAやPAをもっと大事にして欲しいなぁ…と思います。
3.雰囲気を楽しんでほしい
皆さんは、ハイウェイラジオと云う物を知っていますか?
正式には路側放送と呼ばれており、高速道路上の道路状況や何㎞先で事故が発生しているなどと注意を喚起してくれるものです。
最近は、スマホやポータブルTVなどがある為、ハイウェイラジオ放送を聴く機会はめっきり減ってしまった様に思います。
このハイウェイラジオ、合成音声や文章毎に録音されている機械音声を用いて放送されており、一人で聴いてしまうと不安になってしまうこと必至です。
【北陸道】ハイウェイラジオ有磯海【1620KHz】 - YouTubehttps://youtu.be/y4UQwvPWJHE
このハイウェイラジオを流しながら走る夜の高速道路は感慨深い物がありますよ…。
高速道路に関するまとめサイトを巡回していると、ネクスコよりJH(日本道路公団)の時の方が良かったと評する本気のハイウェイラジオマニアの方が存在しました。
※(日本道路公団は現在存在しません)
自分は、JH時の放送を聴いた事が無いために何とも言えませんが、放送開始冒頭に流れる「~こちらは、NEXCO◯日本です」っていうアナウンスが好きです。
何だか独特の雰囲気がありますよね、
あとは、トンネル内避難方法紹介動画とか。
トイレ前に設置されているモニターで流れている安いCGの動画です。
※ハイウェイ情報ターミナル | 施設・サービス紹介 | サービスエリア | ドラぷらより引用
分かりますか?
トイレ前やSAの入り口付近にこういうモニターが設置されていますよね。
あの空間がとっても好きです。
せっかくなんだからこういった、高速道路やSA・PA特有の雰囲気を味わってほしいんですよね。僕自身その独特の雰囲気というものも、上手く文章で表現出来ないのが非常に口惜しいです。
うーん、かなり抽象的なんですよね、
雰囲気とか閉塞感とか寂しさとか、その人の感性や感覚によって左右されるものは、一概にこうだ!とは決め付けられないので。
ですから、
雰囲気を楽しんでほしい、と言いましたが
その楽しみ方は人それぞれ違うと思います。
僕なりの楽しみ方は、
カップ自販機で買える牛乳屋さんの珈琲(これが本当に美味い)をベンチで飲みながら、SAに入ったり出ていったりする車を眺めながら(あの家族はどこかに帰省するのかなー…)とか、(いつかは皆このPAから居なくなるのかなぁ)と、何でも無い事を考えながら、車のアイドリング音を聴くことです。
これが、早朝や深夜なら尚良し。
いつもこの話を誰かにすると「大袈裟な」と言われてしまうのですが…。
きっと静かな世界の終末ってあんな感じなんだろうな、っていつも思い返しています。
周囲の喧騒も無く、空気が澄んでいるので朝陽や夜空がとても綺麗で、少しずつPA・SAから人が居なくなっていく寂しさ。
多少は思い出補正もあるのでしょうけどね、
--------------
さて、いかがでしたしょうか。
勿論ですがSAやPAの魅力はここに書いた限りではありません。
敢えて、ここには載せませんでしたが地域毎の美味しいグルメやお土産物など、
買い物という最大の楽しみ方も存在します。
最近では、ハイウェイスタンプと呼ばれるスタンプラリー形式で、景品と交換してもらえるイベントなども開催されている様です。
このスタンプブック有料ではありますが、
そのSAやPA特有の名物やグルメをピックアップして紹介してくれたり、眺めるだけでも楽しめるので本当にオススメです。
かくいう僕も、初めはスタンプブックって有料なの!?と驚きはしたものの、NEXCO中日本のオリジナルキャラクターみちまる君の可愛さに負けてしまい早速オンラインショップで注文しました。
今から届くのが楽しみです、かわいい。
大きなSAのみならず、小規模なPAなどにも
しっかりとスタンプ台が設置されている様なのでひと安心しました。
深夜にSAやPAを訪れたことのない人はぜひ機会を作って行ってみてくださいね。
あの空間は本当に素晴らしいですから、
僕の場合は、牛乳屋さんの珈琲でしたが、
場所によってはティーサービスといって緑茶や珈琲などが無料で振る舞われる機械が設置されている所なんかもあります。
あとは、海が臨めるテラスが備わっていたり、夜になるとキラキラと光る石畳の広場があったり、そういった特有の名所を探すのも醍醐味の一つかもしれませんね。
自分も、スタンプブックを片手に近々旅行に行きたいと考えています。
次は、北陸自動車道辺りに行きたいなぁ。
それでは、